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Yuiko Goto & Alejandra Ortiz "TWO"

c0003939_11423089.jpgYuiko Goto : piano,compositions
Alejandra Ortiz : voice,tar drum

日本人ピアニストYuiko GotoがInteroceanicoのヴォーカルAlejandra Ortizを迎えてつくったアルバム。Yuikoは日本の音大で学んだのちのBerkleeへと留学。Interoのギタリスト塚本浩哉とも旧知の仲らしい。明らかにJazzではないかといってクラシックでもない。というよりもそんなことはどうでもいい。ジャケット写真のような、緑の水面を踊る光と風が顔に触れてくる感触。そしてだんだんと白木のやさしげな椅子で寛いでいるような。
一音一音がはっきりとした意思を持ち弾けだしながらすぐに上昇して霧散していく儚さ。
今自分の出せる音を今この瞬間にこめようとするYuikoの音楽への気持ちを感じる。
AlejandraのヴォーカルはそんなYuikoの強い思いを受け止めながら、そっと横に座り肩をだいて静かにまた立ち去っていく。Aleのヴォーカルには暖かさの中に不思議な悲しみの破片が流れ込んでくる。その悲しみが突き刺さるとき、彼女の暖かさが涙の中で私の感情と一つになる。なんとなくRadka Toneffを思い出した。
Yuikoのピアノは時としてWindom Hillっぽく聴こえる。でもそれはバックグラウンドを気にせずに自由に弾いているからだろう。彼女の広い視野がのなかで遠くの近くの過去と未来の光と影がはっきりと形をなすとき、Yuikoのピアノは更に色彩を深めていくことだろう。白木の椅子が年月という存在感を加えて輝いていくように。

木洩れ日溢れる林の中で白木の椅子のすわり、光の乱舞と肌に感じる暖かさを懐かしみ愛しむ。ぐるぐると回る空の下であったかもなかったかもしれない過去の日を想う。
雨の日の林で今日を眺め、枯葉が舞い落ちる林の中で明日を見つめる。またYuikoのピアノと語り合ってみたい。
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by interoceanico | 2004-12-12 10:47
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